2009年3月23日月曜日

「気持ち」と「言葉」の距離

昨日、他人と話す機会があって、つくづく思ったことがありました。
自分の「気持ち」と「言葉」のズレについて。

私は、話すことが一番苦手です。
話したくない、伝えたくないというわけではありません。
自分が思うこと、感じていることを、「言葉」に変換することが、とっても大変なのです。

今、自分の頭の中に入っている数々の「言葉」というのは、全部、外から少しずつ運び入れられたものです。
それは、皆に共通の「言葉」だから、なんとか通じてはいるのですが、自分が相手に伝えたいと思う「気持ち」と「言葉」との間に、どうしてもズレを感じるのです。

それはそれは、もどかしく、空しい気持ちになります。

文章におこす場合は、出来る限り自分の中で納得できる言葉の組み合わせを探す時間を自由に使えるので、多少安心感がありますが、話すときには変換の反射力が必要で、私はそれがかなり鈍っているのが原因の一つかも知れません。

だから、私は絵を描く方法に救われていると思います。
でも、最終的には、作品に題名をつけるときにはまた、そのズレに苦しむのですが…

幾つまで、そのズレは埋まることはないのでしょうか。
心がもやもやしています。

私の住んでいる所も少しずつ雪が融け、春の土が顔を出し始めました。
この時期、日の当たる日には、甘いような懐かしい春の匂いがしてきます。
春の匂いは、雪から顔を出した土と、植物の芽の匂いなのだそうです。

去年の秋から育てている花の苗、早く外の地面に移してあげられる日を楽しみにしています。