2010年2月6日土曜日

クッキーも下地も…

久しぶりに大きなパネルの下地塗りを始めました。
2月始めはまとまった時間がとれ、いろんなことにホッとしながら、作品の下地塗りや、下地が乾くまでの空き時間にクッキーを焼いたりして、楽しく過ごしています。

お菓子を作るのも何年ぶりとかで、一体どんな風の吹きまわし?と、家族に怪しまれていますが、本屋さんでバターを使わないオーガニックなお菓子のレシピ本を見付けたのがきっかけです。材料も作り方もシンプルで、あっという間に出来上がるので、面倒くさがり屋の私にはぴったりです。


そんなことをしながら、絵の作業場と台所を行ったり来たりしていると、二つの場所はとても対照的なのに、そこで私がやっている作業と言ったら、粉を量ったり、混ぜたり、お湯で温めたり…材料は違うけど、ほとんど同じことばかりでした。


私のお菓子作りは失敗がほとんどですが、焦げても食べられるし、焼いている時間は家の中が砂糖と小麦の焼けるいい匂いがするし、とても楽しい。


絵にはレシピは無いし、絵の具や溶剤の匂いは良い香りとはいえないけれど、作業している間の集中力や緊張感、いっとき感じる楽しい瞬間というのは、基本的にはお菓子作りや料理とかと同じ場所から発信されているような気がしました。


あぁ…良い匂いのする絵が描けたらな〜。


↑これはパネルに塗る下地材。湯せんで温めて溶かします。

 この白を茶色にしたら完全にチョコレートだなぁ…(でも、私はポリシーとして手作りチョコは作りません!)

2009年10月28日水曜日

お休みし過ぎましたか。

約半年、更新が止まっておりました。
分かっていましたが、この半年は、なかなかあるところで立ち止まって物事を考える、振りかえるということが出来ませんでした。

いろんなことがありました。
良いことも、ひやひやすることも、ドキドキすることも。


まず、今年は展覧会に沢山参加しました。
一番ほっとしたのは、お教室展を無事に終えたことです。
75歳から3歳まで、元気で夢のある作品を沢山飾って、皆さんに喜んでもらえたことが一番嬉しかったです。
また、短大時代からの友人との展示を実現できたことは、自分にとって、力強い励ましになりました。

…展示が多いと、やりがいがある部分もありましたが、自分の首を絞める事態にもなりかかりました。
でも、この経験で、これからは良いバランスを持ちながら、制作と展示の活動を計画していく事が以前よりはできるようになっていれば良いかな…と、思うようにします。

あと…、このブログというもの…、以外と人に読まれているという事実を知ってしまい…
最低一ヶ月に一度は何か更新しなければいけないかな…という心況になりました。

何かニュースなかったか…?

あ、お知り合いの画家の方から子猫を託されました。
元気で可愛い男の子です。




2009年5月14日木曜日

今年も…

五月も、本当に五月らしい五月になったと感じられるような日和になりました。
列車の窓から見える雑木
林の地面からは、生まれたばかりの萌黄色がいっせいに顔をだしていて、その中に葉を広げ始めた小さな羊歯類を見つけると、もう、すぐそこに夏がひかえて待っていると感じました。

そんな季節になって、昨年タネから育てている花々の苗も、こんなに大きくなりました。



写真一番上は主にミント類。
ペパーミント、ミントペニーロイヤル、キャットニップ。
その下は、タチアオイ、オリエンタルポピー、陰に隠れて見えませんがセンニンソウもあります。
センニンソウは一度枯れたような状態になりましたが、根が張っているそうなのでしばらく様子を見ていたら、小さな新芽が出ているのを見つけました。

写真下は、オリエンタルポピーの苗。
一ミリにも満たない小さな小さなタネが、こんなに元気な株に育ちました。
葉っぱには細かく硬い毛がはえていて、これから薄紙のようにデリケートな花を咲かせる為に、小さいながらもその身を守っているのでしょう。



苗を育てたものの、まだ路地植えできる環境が整っていません…
早く、窮屈なビニールポットから解放してあげなければ。

2009年3月23日月曜日

「気持ち」と「言葉」の距離

昨日、他人と話す機会があって、つくづく思ったことがありました。
自分の「気持ち」と「言葉」のズレについて。

私は、話すことが一番苦手です。
話したくない、伝えたくないというわけではありません。
自分が思うこと、感じていることを、「言葉」に変換することが、とっても大変なのです。

今、自分の頭の中に入っている数々の「言葉」というのは、全部、外から少しずつ運び入れられたものです。
それは、皆に共通の「言葉」だから、なんとか通じてはいるのですが、自分が相手に伝えたいと思う「気持ち」と「言葉」との間に、どうしてもズレを感じるのです。

それはそれは、もどかしく、空しい気持ちになります。

文章におこす場合は、出来る限り自分の中で納得できる言葉の組み合わせを探す時間を自由に使えるので、多少安心感がありますが、話すときには変換の反射力が必要で、私はそれがかなり鈍っているのが原因の一つかも知れません。

だから、私は絵を描く方法に救われていると思います。
でも、最終的には、作品に題名をつけるときにはまた、そのズレに苦しむのですが…

幾つまで、そのズレは埋まることはないのでしょうか。
心がもやもやしています。

私の住んでいる所も少しずつ雪が融け、春の土が顔を出し始めました。
この時期、日の当たる日には、甘いような懐かしい春の匂いがしてきます。
春の匂いは、雪から顔を出した土と、植物の芽の匂いなのだそうです。

去年の秋から育てている花の苗、早く外の地面に移してあげられる日を楽しみにしています。